【不動産業界向け】Instagramインサイトの見方と活用術|問い合わせ・来店につながるSNS運用とは?

Instagramで物件紹介や施工事例を投稿しているけれど、「フォロワーは増えない」「問い合わせが来ない」と悩んでいませんか?

そんなときにこそ活用したいのが、Instagramの“インサイト”機能。これは、自社の投稿がどのようにユーザーに届き、どんな反応があったのかを分析できる機能で、成果につながるSNS運用には欠かせません。

この記事では、不動産会社のSNS担当者向けに、インサイトの見方から実際の改善ポイントまでをわかりやすく解説します。


1 インサイト反響のヒントを発見

インサイトは数字を見るためだけのツールではなく、“問い合わせを増やすためのヒント”を与えてくれるものです。特に不動産業界では、投稿の見られ方や保存される傾向が、来店予約や資料請求といった行動に直結しやすく、適切な分析と改善を繰り返すことで成果を大きく変えることができます。

1-1 Instagramインサイトとは?

Instagramインサイトとは、ビジネスアカウント・クリエイターアカウントで使用できる無料の分析機能です。リーチ数、保存数、プロフィールアクセスなどを投稿単位やアカウント全体で確認でき、どの投稿が注目され、どこで見られているかを把握できます。不動産会社にとっては「反響の兆し」を数字で確認できる貴重なツールです。

1-2 不動産SNS運用で見るべき3つの指標

まず初心者が見るべき3つの数字は「リーチ数」「保存数」「プロフィールアクセス数」です。

  • リーチ数は、投稿がどれだけの人に届いたかを示す数字。
  • 保存数は、投稿が「あとで見返したい」と思われた回数で、物件の内覧検討や間取り参考などに有効。
  • プロフィールアクセス数は、投稿から企業に興味を持った人の数です。

この3つが増えることで、最終的に来店予約や資料請求、DMでの問い合わせにつながります。

1-3 インサイトの確認方法

事前準備:インサイト機能を利用するには、アカウントを「プロアカウント(ビジネスアカウントまたはクリエイターアカウント)」に切り替える必要があります。

※Instagramの設定からアカウントの種類を変更してください。通常の個人アカウントではインサイトは表示されません。

  1. Instagramホーム画面から「プロフェッショナルダッシュボード」を開く
  2. 「インサイト」→「アカウントのインサイトを表示」へ進む
  3. 期間を設定して、リーチ数・フォロワー数の推移・保存数などを確認

投稿単体のインサイトは、投稿の右下にある「インサイトを見る」からアクセス可能です。


2 数値から投稿の強みを把握

インサイトの数字が見られるようになったら、次は「どんな投稿が問い合わせにつながるか?」を分析していきましょう。

2-1 保存率の高い投稿から“刺さる情報”を見つける

保存率=保存数 ÷ リーチ数 × 100(%)で計算され、ユーザーが「参考になる」と思った投稿に保存が集中します。

不動産業界では以下のような投稿が保存されやすい傾向にあります。

  • 写真付き間取り紹介
  • ルームツアー形式のリール動画
  • 価格帯・エリア別の比較情報

高保存=「見返す価値あり」と思われた証拠です。これを元に、同様の投稿を増やしていくと成果に直結しやすくなります。

2-2 プロフィールアクセス率で“興味喚起力”をチェック

プロフィールアクセス率=プロフィールアクセス数 ÷ リーチ数 × 100(%)です。

この数値が高い投稿は、ユーザーが「もっと知りたい」と思って企業ページに飛んでくれた証拠。

CTA(例:「詳しくはプロフィールへ」「予約はこちら」)を明確に入れておくことで、アクセス数が大きく変わります。

また、プロフィール欄の整備も重要です。「何ができる会社か」「問い合わせ方法」「所在地」「営業時間」などを明記し、興味を持ったユーザーをスムーズに誘導できるようにしましょう。

2-3 ホーム率が高い投稿を量産せよ

ホーム率=ホーム画面からのリーチ数 ÷ 全体のリーチ数 × 100(%)

Instagramのおすすめ枠に出やすい投稿は、この「ホーム」からの流入が多いのが特徴です。

ホーム率が高い投稿には以下のような傾向があります。

  • 表紙画像に統一感がある(ブランドカラー・ロゴ入りなど)
  • タイトルに惹きがある(例:「30代共働き夫婦に選ばれる3LDK」)
  • 投稿1枚目の構成がシンプルで情報が整理されている

3 分析結果を活かして改善を実行

数字の分析ができたら、次は投稿内容の改善です。成功した投稿の型を真似しながら、PDCAを回していきましょう。

3-1 ABテストで投稿の最適解を探る

同じ物件の紹介でも、表紙写真やタイトルを変えるだけで反応は変わります。

  • タイトル案①:「自然素材にこだわった家」
  • タイトル案②:「光と風を取り込む開放的な2LDK」

このような変化で保存率・フォロー率に違いが出るかを検証し、効果の高いパターンを蓄積していきましょう。

3-2 成果が出た投稿のパターンを記録

インサイトを見て「保存が多かった投稿」「プロフィールアクセスが増えた投稿」の特徴を記録しておくと、投稿の精度が上がります。

  • タイトルの型
  • 使用したハッシュタグ
  • 投稿時間帯
  • CTAの位置

チームで共有できる分析シートを作るのもおすすめです。


まとめ

Instagramインサイトは、数字を確認するためのものではなく、「ユーザーの関心と行動を見える化」するためのツールです。

特に不動産業界では、保存やプロフィールアクセスが「興味の強さ」として可視化でき、それがそのまま来店予約・資料請求といった反響につながります。

初心者でも、まずは数字をチェックし、「反響につながった投稿」を再現・改善していけば、着実に成果の出るアカウント運用が可能です。